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【from Editor】「日本の顔」が情けない(産経新聞)

2010.01.13
 朝の通勤時、最寄り駅に向かう途中に民主党のポスターがある。鳩山由紀夫首相の大きな顔写真が絵柄だ。9月に政権交代して首相になったころの写真と思われる。その顔と、最近テレビなどで見かける顔の表情が変わってきたように感じる。主観だが、何か意志的な感じから、うつろな顔つきになった。

 顔といえば、戦後昭和史のなかで、社会評論家として大きな存在だった大宅壮一氏の「男の顔は履歴書である」の言葉を思い出す。男にとって顔というのは、苦難や苦労を乗り越えて生きてきたその男の人生の結晶を表す、といった意味合いだ。

 もっとも、この言葉には下の句があって、それは「女の顔は請求書である」というものだった。大宅氏はむしろ、下の句を言いたくて、対語として「男は」という上の句を考えたのだという解説を読んだことがある。真偽は定かではない。

 戦後の復興が成り、経済成長が始まった日本の一番活気のあった時代。男たちは懸命に働き、その自信に溢(あふ)れた顔が多かったのだろう。「女の顔」うんぬんは別にして社会に生きる人間として「顔」というものの意義の大きさを提起した点でこの時代の一流評論家といえる。

 「顔が見えない」という言い方は、例えば日米関係のなかで、日本に対する批判的な表現としてよく使われた。要するに「何を考えているのか、よくわからない国だ。メッセージが伝わって来ない」というのだ。この場合の顔は、履歴書でも請求書でもない。個人としてではなく、組織の代表者としてのプレゼンテーションだ。

 時代はその後、「しょうゆ顔」とか、「ソース顔」とか見た目の形だけをいう顔論になってしまったが、しかし、一国を背負う人間には、国家を運営する「顔つき」があってもらいたい。履歴書的な言い方をすれば、母親から子ども手当、大人手当をふんだんにもらって今日に至っている。デフレ不況に苦しむ庶民、国民の実情を理解している風情はない。

 平成21年の「日本の顔」は間違いなく鳩山首相だ。なのに、いまや、「鳩山不況」とか「小鳩政権」とか、正月の遊びである「福笑い」の失敗作そのままの顔になってきた。

 出勤途中つい目に入ってしまうポスターが不愉快である。(編集委員 小林隆太郎)

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【from Editor】封を開ける酒を間違えた(産経新聞)

2010.01.13
 年明け早々から酒飲み話で恐縮だが、新年に新しいモルトウイスキーの封を開けるのをひそかな楽しみにしている。今年はスコットランド北部、世界最小の蒸留所で作られるシングルモルト「エドラダワー」を開けた。

 去年はフライ釣りの釣果が上がるようにと、鱒(ます)のイラストがラベルに踊る「スペイバーン」にしたが、今年は「樽(たる)出し・加水無し」というエドラダワーのラベル書きにひかれ、編集の仕事を終えて帰宅した元日の明け方に、そっと封を開けた。60度近い度数。蜂蜜(はちみつ)のような香りについ飲みすぎ、そのまま寝入ってしまうという幸せな正月の始まりだった。

 ところが幸せな時間は長くは続かないもので、目を覚まして他紙に目を通し始めるともういけない。「二番底」とか「試練」という見出しばかりが目についたせいかもしれないが、元日の晩から積み残しの新聞を切り抜き始めたら疲れがどっと出て、年末の小沢訪中団約600人の写真の切り抜きで作業をやめた。

 もっとも切り抜いた写真は大きすぎてスクラップ帳にはれない。やめようと思ったが、明治23年に議会が開設されて120年、これほど多くの国会議員らがぞろぞろ外国を訪れて、元首と謁見した例はないらしいから「歴史的」な1枚と思い縮小してはり付けた。

 そんな感じで何となく三が日も過ぎ、気が晴れぬまま4日のテレビを見ていたら、党本部での首相のひとことが「小沢幹事長の指導の下で参院選に勝利したい」。

 幹事長に権力が集中、意向を聞かねばものごとを決められない鳩山政権の性格は、昨年から、もう隠しようがないとわかってはいる。だが、仕事始めの編集長当番の日にいきなり聞かされるとむなしさは募るばかりだ。

 今年もこんな状況が7月の参院選まで続くのだろう。普天間問題はいまだに漂流し、内政問題も揺れる中で、財政通といわれる藤井裕久財務相も去った。一方、海外に目を向けると、EUは着実に結束を強め、中国の外交の勢いも止まらない。「孤立化する日本」というイメージが頭をよぎる。

 そんなことを考えながら、年が明けて瞬く間に10日が過ぎ、3分の2ほどに減ったエドラダワーの歴史をあらためてネットでみると、「ポツダム会談でスターリンらに振るまわれたモルト」とある。酒に責任転嫁したくないが、今年は選ぶモルトを間違えたとちょっと後悔している。(編集長 鶴田東洋彦)

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精鋭400人、降下訓練始め 陸上自衛隊(産経新聞)

2010.01.13
 陸上自衛隊第1空挺団の降下訓練始めが10日、習志野演習場(千葉県船橋市)で行われ、約400人が実際の戦闘を想定した訓練を展開した。

 隊員はさまざまな高さを飛ぶ航空機やヘリコプターから次々と飛び出し、パラシュートで地上に降下。車両も空から地上に運ばれ、仮想敵との銃による戦闘訓練なども行われた。

 視察した北沢俊美防衛相は「国民の信頼と期待に応えるよう、一丸となって今年一年、訓練に取り組んでほしい」と訓示した。

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